あの手紙が届いてから三日後の晩、ハリソンがいつものようにトイレで寝ていると、ものすごい轟音とともに便器が吹っ飛んだ。


そして気付けば、便器があった位置には背丈が3メートルもあろうかという大男が立っていた。


『久しぶりだな!ハリソン!!この日を待ち望んでいたぞ!!』


ハリソンは首をかしげた。


『あなたは、、、誰??』


大男は頬を赤らめながら答えた。


『お、、おう、、そうだったな、すまん!つい嬉しくてな…。俺はルビ振る・ハゲリットル。おめぇさんをこの家の玄関につれてきたのはこの俺だ。おめぇさんがポーツマス魔法魔術学校に入る年になったんで迎えにきた。』


『おじさんが…ハゲリットルさんが僕をここに??で、ポーツマス魔法魔術学校ってどういうこと??魔法って???』


『おめえさん、自分の両親についてなんて訊かされてる??』


『え、交通事故で二人とも死んだんでしょ!?』


『なんてひっどい話だ!あの偉大な魔法使いを交通事故で死んだなんて言うのか!!おめぇの両親は偉大な魔法使いだった。あぁ、二人ともだ。だが二人とも“あの人”に殺されちまった。』


『僕の両親が魔法使い????“あの人”って誰?????僕の両親を殺したの?????』


『あの人ってのは、つまり、サンバ…ダ、ダメだ!俺にその名前を言わせねーでくれ!!!話すと長くなる。とにかく俺について来いこの糞野郎!!!』



2人は、ダリー一家が寝ている間にプリケッツ通りを後にした。